口は食べるための器官であるのと同時に呼吸の器官でもあります。
そのため、機能に障害が生じると低栄養や脱水だけでなく、
呼吸器感染(細菌性肺炎、誤嚥性肺炎)や
窒息といった生命に直結する事態も起こりえます。
口が健康であるためには、口の中にう蝕(むし歯)や歯周病(歯槽膿漏)などの
病気がなく、歯が無いところには義歯(入れ歯)が入り、
清潔な口腔衛生状態を保っていることはもちろんです。
しかしそれが最終目標ではありません。
このような環境を整えることは、「食べること」「話すこと」といった機能を十分に
営むための環境づくりに他なりません。
また食べるために、「歯」はとても大切な器官と考えられています。「歯があればなんでも噛める!なんでも食べられる!」
多くの人がそう思っていますが、中枢神経系の障害が原因で咀嚼(噛むこと)が
できない場合があり、そのような人は決して少なくありません。
また一方で、歯が全く無いのになんでも食べられる人もいらっしゃいます。
いったいこれはどう考えれば良いのでしょうか?
本講演では、「口の機能とは何か?」
そして口を健康に保つための「効果的な口腔ケアとは?」
これらのテーマについて考えてみたいと思います。