お知らせ

平成29年度 東京都町田市歯科医師会警察歯科部会講演会のお知らせ(専門向け)

臨床歯科医のための大規模災害犠牲者身元確認

※こちらは歯科医師向けの専門の講演会になります。
(町田市歯科医師会会員は講演会料無料、その他の方は資料代として1000円の参加費をいただきます。)

日時 平成29年9月2日(土) 18時30分~
場所 歯科医師会事務所
講師 橋本 正次先生(東京歯科大学 法歯学・法人類学講座教授)
演題 『臨床歯科医のための大規模災害犠牲者身元確認』

【抄 録】
航空機事故やホテル火災、大震災など様々な大規模災害における犠牲者の身元確認に歯科的証拠が極めて有効であることは、すでによく知られている。そのため、災害発生時には、法歯学者や警察歯科医はもちろん、一般の臨床歯科医や歯科衛生士も確認作業に関与することになる。

大規模災害は大きく、航空機事故のように前もって犠牲者の氏名がわかる閉じられた災害と、地震や列車事故のような誰が犠牲者であるかわからない開かれた災害の二つに分けられる。この二つの異なる災害においては、歯科的な検査の方法も異なる。つまり、閉じられた災害では、ご遺体から得られた所見と収集された生前記録との比較照合が主体となる。一方、開かれた災害では、口腔内所見などの歯科的検査から得られた特徴をもとに犠牲者の様々な個人識別情報を収集し、それをもとに該当者を捜索することになる。そして、該当者が見つかれば、閉じられた災害と同様に、二者の歯科的特徴の比較照合がなされることになるわけである。従って、歯科的証拠による身元確認作業においては、ご遺体の歯科的検査と犠牲者の生前の歯科的情報の収集が中心になる。従って、出勤要請を受ける臨床歯科医としては、このような識別作業が災害の種類によりどのような手順で行われるのか、そしてその中で何をするのかを十分理解しておく必要がある。

一方、大規模災害における被災者の災害歯科医療については、犠牲者の身元確認とは依頼元が法的に異なっている。つまり、犠牲者の歯科的個人識別に向けて出動要請する責任者は、警察署長であり、災害歯科医療を依頼するのは都道府県知事ということになっている。被災地でどのような作業が待ち受けているかを理解しておくことは、作業が円滑に行われるか否かの鍵を握っているといえる。

本講演では、私が経験した国内外の様々な災害時の歯科的個人識別を紹介しながら、その問題点などを紹介したいと思う。加えて、災害時において現場では被災者等の家族対応が極めて重要となる。そこで、一般的な日本人の死やご遺体に対する感情や思考、行動様式、つまり文化的側面も理解しておくことが重要であり、このような内容についてもお話ししたいと考えている。

ご参加を心よりお待ちしております。
※日歯生涯研修カードをご持参ください。

なお、講演会終了後、講師と警察関係者を交えた懇親会を予定しております。
合わせてご参加いただきますよう、お願い申し上げます。

詳細はこちらをご確認ください。

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