歯を守る秘訣 アフターケア
「治療する時のキーンという音が怖くてね」「２か月くらい前から水がしみてはいたんですけど」
健康に気を使う人でも歯科医院のドアをくぐるのは勇気がいるようです。健康の源である食物を取り入れる口は「健康の入り口」といえるでしょう。言いかえれば、全身の健康はまず歯の健康からです。
歯の病気というと虫歯と歯槽膿漏が代表的です。歯の病気には他の病気と違う大きな特徴があります。それは自然に治ることがないということです。
私たちには、「自然治癒力」という能力があります。例えばおなかをこわしたり、風邪気味の時は、栄養を取って安静にしていれば自然治癒力で健康な状態に戻ります。
ところが虫歯や歯槽膿漏はそのまま放置して自然と治ることはありません。
またもう一つの特徴は虫歯も歯槽膿漏も慢性病であり、治療しても生活習慣や体質、歯質の関係で再発する可能性が高いということです。治療してもまた悪くなる、自然と治ることはない。それではせっかく治療が終了してもまた怖い思いや痛い思いをしなければいけないのでしょうか。
そこで大切なのが、治療終了後の管理、つまりアフターケアです。
虫歯も歯槽膿漏も徹底した歯磨きと生活習慣(甘いもの好き、よくかまない、歯磨きをしないなど)の改善でかなり防ぐことができます。
毎日の自己管理は必要不可欠ですが、それを補うために歯科医院で定期検診と歯と歯肉のクリーニングを受けることをお勧めします。
検診やクリーニングでは毎日のブラッシングで十分に汚れの取りきれない歯と歯の隣り合った部分や歯と歯茎の境目の部分もチェックしてもらいましょう。
何でも気軽に相談できる歯科医に定期検診を受けて、虫歯や歯槽膿漏の早期発見、早期治療を心がけることが健康の近道です。